目薬の新CMに韓国グループKARAが登場
3月15日のSTARニュースの記事によると、韓国の女性歌手グループKARAが、ロート製薬のイメージキャラクターに起用された。ロート製薬がリニューアル発売する目薬「ロートCキューブ クール」の新CMに出演、3月21日より全国放送されるという。
KARAのメンバーたちは、それぞれ色違いのミニワンピース姿で、コンタクトで乾きがちな瞳をうるおす、みずみずしさを表現。新しくなった「ロートCキューブ クール」をアピールする。
彼女たちの5色の色違いの衣装が、パワーレンジャーを連想させることでも注目を集めているらしい。
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Amazonより)
東日本大震災で多額の寄付。『みちのく未来基金』も設立
ロート製薬といえば、東日本大震災で義援金1億円を寄付。さらに約1,600名の社員による義援金1,100万円以上を全額寄付した。
さらにカゴメ株式会社、カルビー株式会社と共同で、震災遺児の進学を支援する『
みちのく未来基金』の設立もおこなった。この基金は、長期的視野に立った支援が高く評価され、話題を集めた。
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Amazon“韓国ドラマアイリス クリアファイル キム・テヒ”より)
ネットでの反応もさまざま
しかし先月、ロート製薬が新しく発売する女性用スキンケアブランド「雪ごこち」のCMに、韓国の女優キム・テヒを起用したことから、別の意味で注目を浴びるようになった。
キム・テヒは韓国を代表する女優だが、日本と韓国の間で領土問題となっている竹島について、韓国の領土とアピールする「独島愛キャンペーン」をおこなった。インターネットでは、キム・テヒの起用を不満とする人たちから反発の声が上がり、それをを配慮してか、ロート製薬では新CMの記者発表会を急遽中止するなどの対応に追われた。
その熱も冷めやらぬ今回、なぜ物議をかもすのが必至の韓国グループKARAをCMに起用したのか。
ネット住民の反応も、素直に「かわいい」「人気のある女性歌手なんだから起用されるのは何もおかしいことじゃない 」と喜ぶ肯定派。「ロートよく買ってたけどもう買わないかな」という否定派、「いったい何があったの?」と疑問視する懐疑派などさまざまだ。
復興事業に採択される高い技術力
しかし韓流起用だけではなく、東日本大震災の復興事業に貢献する会社としてもロート製薬は注目を集めている。
独立行政法人
日本原子力研究開発機構 福島技術本部 第7回原子力委員会が発行した、平成23年度 「除染技術実証試験事業」 概要によると、ロート製薬は
土壌汚染除去メーカーに採択されている。
特殊ポンプを用いてセシウムが吸着している粘土質を分離するという。
企業には、さまざまな顔がある。一つの事象だけを取り上げてうんぬんすることは困難だ。日本を代表する製薬会社であるロート製薬が、110年の歴史が培った高い技術力を生かした活躍に今後も注目していきたい。
KSTARニュース
http://www.kstarnews.jp/news/viewContents/entameロート製薬ホームページ
http://www.rohto.co.jp/index.htm平成23年度 「除染技術実証試験事業」 概要
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/siryo2012