首相官邸HPに掲載されなかった「資料3」
多額の資金をかけて立派な外枠が完成した
首相官邸ホームページだが、肝心の内容についてはどうだろうか。時事ドットコムの4月12日付の記事が、首相官邸ホームページに
改ざん資料が掲載されたと報じている。
問題との改ざん資料は、
秘密保全法案に関する法整備を話し合う
有識者会議で配布された文書。実際に配布された資料を改ざんしているにもかかわらず、
配布された「資料」として首相官邸ホームページに掲載された。
2011年1月におこなわれた初会合で政府が実際に配布した
資料は7種類あったという。しかし、このうちホームページに掲載されたのは、
「資料3」を除く6種類しかなかった。官邸ホームページでは実際の「資料4~7」の通し番号が、「資料3~6」に改変されているという。
また別の会合では、実際に配布した詳細な資料はホームページでは公開せず、資料の内容を要約した文書に書き換えて公開された。
官房長官は記者会見で事実を否定
この問題に対して藤村修官房長官は、4月12日の記者会見で
配布資料の公開の可否についても公開前に判断していることを確認しました
と述べ、非公開とした
資料の存在は認めたが、
その判断に基づいて配布資料のうち、公開をカットされたものをホームページ上に公開しているということで、資料を改ざん捏造している事実はない
と応じ「改ざん」を認めなかった。
時事ドットコムの記事によると、資料改ざんだけにとどまらず
有識者会議は非公開で行われ、議事録が未作成だった問題や、内調職員が出席者の発言内容を記したメモを破棄していた不手際も判明している。
と法整備の不透明さを指摘している。「資料3」の内容がどのようなもので、なぜホームページに掲載されなかったのか、理由が気にかかる。
時事ドットコム
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date2&k=2012041200995官房長官記者会見/首相官邸ホームページ
http://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/201204/12_p.html