SNS連携がウリだったのに、SNSで大ブーイング
4月1日から始まった、日本初のスマホ向け放送局「NOTTV」。サービス利用料は月額420円だが、開局を記念して
無料で試せるモニターキャンペーンを実施中だ。しかしこのキャンペーンが、かなりの不評をかっているようだ。
「NOTTV」は、携帯端末からいつでもどこでもTVを楽しめる有料の放送サービス。ワンセグより10倍美しい画像で、今までのTVにはなかった機能やプログラムを利用できると、鳴り物入りでスタートした。
アプリが起動せずTVを視聴できない
しかし、楽しみにしていたユーザーやモニターが直面したのは、数々の不具合だった。4月1日のNOTTVの開局を同時に、Twitterでは「
アプリが立ち上がらない」「
視聴できない」というツイートが相次いだ。
さらにモニター用の端末は、他の機能が使えないように制限がかけられており、NOTTVの最大のウリである、
TVを見ながらSNSで交流できる機能を、モニターが試すことができない。
「こんなに何もできないのに、どんなモニター意見をNTTに伝えればいいんだ!」と、ツイートをする人もいた。
日本経済新聞のコラム「ドコモのスマホを狙う「NOTTV」 逆風下で飛べるか」で、ジャーナリストの石川 温氏は
SNSに書きこもうとしたが、SH-06Dではアプリが画面全体に表示されるため、番組が見られなくなってしまう。“連携しようとすると連携しにくくなる”という使い勝手は、改善が必要だろう。
と記している。
どんどん電池が減っていく!
電池の減り具合に関する苦情も目立った。無事にNOTTVを視聴できたユーザーの中から、「充電しながら見ても
、充電が間に合わずどんどん電池残量が減っていく」といったツイートが見られた。
また、受信エリアでありながら、受信できないという声も多かった。放送波を使った放映のため、屋外の受信はできても
屋内では電波が届かず視聴できないケースがあるようだ。
日本経済新聞の同コラムで石川氏は
NOTTVを見たいユーザーは,端末を買う前に自宅で視聴できるかを確認しておいたほうがいいだろう。
とアドバイスしている。
今後のモニター器では不具合はなしとNTT
NTTに電話でこの状況を尋ねてみたところ、アプリが機能しないという端末の不具合は、
開局前に郵送したという事情もあり、実際の操作確認が不可能であったので、不具合に気づくことができなかった。第2便以降に郵送したモニター器では、このような不具合が生じないように設定を確認している
との答えだった。
また、モニター用に提供されているスマートフォン「docomo NEXT series AQUOS PHONE SH-06D」は3月発売だが、ドコモ タブレット「
MEDIAS TAB N-06D」は1か月遅れの4月発売であったため、タブレット希望モニターへの郵送がスマートフォンに比べて若干、遅れているということだ。
日本初スマホ向け放送局 NOTTV
http://www.nottv.jp/nottv/日本経済新聞
http://www.nikkei.com/tech/personal/article