大学生支援プラットフォーム「studygift」
今、Twitterを始めとするインターネットでは、大学に行けない学生を支援する「
studygift」をめぐって、さまざまな議論がかわされている。
「studygift」とは経済的な理由で大学に行けない学生を支援するプラットフォームとして、起業家の
家入一真氏が推進している活動で、5月17日から開始された。
(画像は、studygiftホームページより)
支援1号はGoogle+のフォロワー1位になった学生
「studygift」で支援を受ける第一号の学生は、
Google+のフォロワー数が1位になって話題を呼んだ女子大生だ。彼女は、支給されていた奨学金を成績低下を理由に打ち切られ、学校に通いたくても学費が払えなくなってしまった。
「studygift」では、必要な学費など目標金額の75%までをサポーターが支援し、残りの25%は学生が自力で稼ぐという決まりがある。支援者は
5,000円から援助できる。
彼女が必要とする授業料を始めとする目標金額は1,122,016円で、そのうち871,566円の支援を求めた。175人の支援者が集まり、5月20日、サービス開始からわずか
55時間で目標を達成できた。
(画像は、Google+より)
支援か物乞いか、賛否両論のネット論議
経済的な事情で大学に通えない学生を支援する素晴らしい活動として賛同する人は多いが、この活動を「
ソーシャル物乞い」と呼んで批判する人も多く、家入氏のTwitterが一時、炎上するする騒ぎになった。
今回の批判の元には、支援第1号の学生がGoogle+で6万人以上ものフォロワーを獲得する、ある種、自分の“
ブランディング”に成功した学生だった点にあるようだ。
彼女は、
就職活動のための自己アピールの手段としてGoogle+にiPhoneで撮影した写真を投稿するようになった。今まで写真を撮ったことのない彼女が試行錯誤しながら撮影した写真が大きな共感を呼び、フォロワーを増やし続けたのだ。
その結果、普通の学生のような就職活動の必要がなくなったという。 nanapi Webの記事で彼女は
一緒に起業しないかと誘われたり、企業の方からソーシャルメディア関連の仕事を依頼されるようになり、一般的な就活に限らない選択肢も考えてみようと思っています
と語るほどになった。
努力が実り就職活動は順調に進んだが、学費滞納で休学状態になってしまった。そんな彼女に対して、Google+で注目を集める学生に支援する必要があるのか、
もっと恵まれない学生がいるはずだという批判の声が多いという。
(画像は、Twitterより)
批判するより行動をと語る家入氏
家入氏はTwitterで
「次は"冴えない男子"でお願いします」という声が多数。何故かは解らなくも無いけど、非リアだろうが非モテだろうが、熱意さえあれば救ってみせるよ。
と、批判の声に答えている。さらに
「学生を助けたい」僕らがこれを始めた、たった一つの理由に対し、数百もの"やるべきで無い理由"が寄せられた。これって他人事じゃなくて、自分にも言える事なんだよね。何かをやろうとする時、でも…だし…と、いくつも否定する理由を思い浮かべてしまい、結局、初めの一歩すら踏み出せなくなる
と語り、
やらない理由、やれない理由を考える前に、たった一つのやるべき理由の為に動いてみる。走りながら考える。結果、軽率だ、考えが足らない、と言われる事もあるだろうけど、やらないよりは、やらずに後悔するよりは、よっぽど良いよ。自分の為にもね
反論する若者たちに、批判より行動をと呼びかけている。
studygift 〜学費支援プラットフォーム〜
http://studygift.net/home.phpnanapi Web
http://nanapi.jp/topics/68Twitter/家入一真
https://twitter.com/#!/hbkrgoogle+/Aya Sakaguchi
https://plus.google.com/105945403054619746508/posts