盲導犬の訓練を拒否する公共施設への対策
厚生労働省では盲導犬の訓練に関する改善策を、10月30日までに講じる方針だ。
これは、盲導犬になるための訓練が公共施設などで受け入れられないことが多く、十分な指導を受けられない現状を改善するためのもので、訓練犬であることが分かるマークなどを導入し、盲導犬に準じた扱いにすることを検討している。
身体障害者補助犬法では、盲導犬の同伴を公共施設などは拒んではならないと定めているが、まだ訓練段階の盲導犬に関する規定はない。このため、公共施設などの訓練を拒否されることがある。
(画像:厚労省パンフレットより)
盲導犬だけではなく、周囲の理解が不可欠
実際に盲導犬として働くようになっても、飲食店などでは入店を拒否されたり、犬の顔に落書きをする人もいるとの報道もあった。
盲導犬が、どれだけ目の不自由な人を助けているかは想像に難くないが、同時に盲導犬だけでは町を安全に歩くことができない。今いる場所を教えたり、現在周りがどのような状態であるかを教えることは、言葉を発することのできない盲導犬では無理なのだ。
盲導犬は、社会のマナーを守るよう特別な訓練を受けているし、行き届いた手入れで衛生的に保たれている。補助犬はペットではなく、目の不自由な人のからだの一部なのだ。
私たちが盲導犬に対する理解を深め、お互いが協力し合い譲り合うことで目の不自由に人は初めて、安心して外出することができる。
身体障害者補助犬|厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya47NEWS
http://www.47news.jp/CN/201210/CN2012103001001125.html西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nnp