グルコサミンは膝の痛みに無効?
グルコサミンが変形性膝関節症に有効であるといわれているが、2年半の追跡調査の結果、
グルコサミン摂取による有意な影響は得られなかったとの報告があった。
11月10日から14日の期間、ワシントンDCで開催された米国リウマチ学会で、オランダ
Erasmus Medical CenterのJos Runhaar氏らが発表した。
日経メディカル オンラインによると追跡調査は、変形性膝関節症の疾患でハイリスクとされる肥満の中年女性407人を対象に、2年半にわたって行われた。
ダイエットと運動プログラムを行うグループと、行わないグループに分けて、すべての被験者がグルコサミン硫酸塩、またはプラセボ(偽物の薬)のいずれかの試験薬1500mgを、毎日服用した。
グルコサミン飲んでも、飲まなくても効果は変わらず
その結果、ダイエットと運動を行わなかったグループの
変形性膝関節症の発症率はグルコサミンを飲んだ人で13%、プラセボを飲んだ人で19%だった。
運動を行ったグループではグルコサミンを飲んだ人で20%、プラセボを飲んだ人では15%と、両グループの間に有意差は見られなかったという。
Runhaar氏は、
ハイリスクな肥満の中年女性を対象としたRCT試験の結果、グルコサミン硫酸塩は安全性ではプラセボと同等だったが、変形性膝関節症の発症を予防する効果は証明されなかった(「日経メディカル オンライン」より引用)
人体に悪影響はないものの、変形性膝関節症予防の具体的な効果は明らかではないと報告した。
Erasmus MC Huisartsgeneeskunde: PROOF - Study
http://www.erasmusmc.nl/huisartsgeneeskunde/日経メディカル オンライン
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/